武蔵小杉ハートクリニック

一般内科

Medical

一般内科の診療General Internal Medicine

  1. ① 咳、発熱、のどの痛み、頭痛などの風邪症状の診療
  2. ② 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患の内服・吸入薬による治療
などを行います。
風邪
鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。症状は、咳、鼻水、鼻づまり、軽いのどの痛みや発熱、咳等で原因の約9割がウイルス感染によるものです。あとの話の理解に役立つと思いますので、ここで少し、医学豆知識のような話をしまししょう。
感染症を引き起こす原因(病原体)として、ウイルス・細菌・真菌・寄生虫などがありますが、ウイルスというのはそもそも自分で増殖できない、「生物」かどうかも議論のある物体です。遺伝子(DNAやRNAとよばれるもの。生き物の設計図。)とそれを包むカプセルしかない物で、ほかの生物の細胞に寄生しないと自分では増えることができません。風邪は医学的には急性上気道炎と言われ、このウイルスがのどや鼻の奥、肺や気管に“寄生”し、そこで炎症が起きることが原因です。一言に原因のウイルスといっても多くの種類があります。ごく一部のウイルス(肝炎ウイルスやヘルペスウイルスなど)を除き、ウイルスを退治する薬はありませんので、風邪を治すのは患者さんの免疫力(ウイルスや細菌と戦う力)に頼らざるを得ません。よく、風邪症状で「抗生物質をください」という患者さんがいらっしゃいますが、抗生物質は細菌・真菌・寄生虫など自分で増殖できる病原体の増殖を阻害する薬ですから、そもそも自分だけでは増殖できない“ウイルス”には無効です。
病原体であるウイルスをやっつける薬がないので、風邪は「治療」とは言え、実はつらい諸症状を緩和する薬を出し「対症療法」をするのが我々の精一杯なのです。風邪に罹ったらクリニックで処方された薬を飲みつつ、免疫力を落とさないように安静を保ち、水分を良く摂って、栄養のあるものを食べて大人しくしていることが重要です。しっかり治さないとその後、続発性の気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、少し良くなった、治ったと思っても無理をせず、しっかり完治するまで来院されることをおすすめします。また、風邪症状が長く続き過ぎるようなときは要注意です。肺結核やある種の膠原病、中耳炎、肝炎なども初発症状は風邪のような症状であることも多く、あまりにも治りの悪い「風邪」は精査が必要になることがあるので、完治まで通院されたほうがよいのです。
なお、風邪の診断は時に難しく、経験を積んだ医師でも「診断は風邪です」と言い切る自信は無いものです。そこで、診断の一助になる血液検査、胸部レントゲン撮影をお勧めします。ウイルスではなく細菌が原因の上気道感染・呼吸器感染症(扁桃腺炎や風邪肺炎など)はこれで判ることがあります。細菌感染であれば抗生物質が有効ですので、我々としても自信をもって抗生物質を処方できます。しかしながら、すべての風邪症状の患者さんに血液検査・レントゲン撮影というわけにもいかないので、そこは患者さんと相談しながら治療方針を決めて参ります
インフルエンザ
インフルエンザウイルスに感染することによって起こる上気道感染症です。風邪の一種ですが、その爆発的な感染力と強い症状・病原性により別格に扱われます。 インフルエンザに感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れます。風邪よりも急激に発症し、症状が重いことが特徴です。 健康な人であれば、その症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいます。気管支炎や肺炎などの合併症を発症しやすく、重症化すると呼吸不全や脳炎、心筋炎になる場合もあります。周りの人への二次感染、合併症の予防のために、できるだけ早く受診することが大切です。
気管支喘息
気管支喘息は空気の通り道(気道)が炎症を起こして荒れてしまい、空気中の様々な物質に対して敏感になることが原因になります。その物質が気道を刺激し、発作的に気道が攣縮して狭くなるために肺へ空気が充分に入りにくくなって「窒息」に近い状態になるので非常に苦病気です。この発作は繰り返されることがほとんどで、適切な治療を行わないと重症化し、時に発作により死に至ります。小児だけでなく、大人でも9~10%(Fukutomi Y. Int Arch. Allergy Immunol 2010)が気管支喘息の有病者と言われています。原因となる物質はチリ、ダニやハウスダスト、ペットのフケ、カビなどが多いのですが、その原因物質が特定できないこともあります。
治療で重要なことは、原因となる物質を可能な限り無くす(マメに部屋の掃除をする、布団を清潔に保つなど)、タバコの煙に近づかないなどの生活上の注意点を守ることと、定期的な通院で吸入ステロイド薬をはじめとした気道の炎症を抑える薬を使用し発作を予防していくことです。
当院は呼吸器専門ではありませんので、低~中用量の吸入ステロイド+気管支拡張薬、抗アレルギー薬の併用で発作がコントロールできる患者さんまでを対象に診療致します。しかしながら、高容量の吸入ステロイドや経口ステロイド剤の服用を要するような状態まで重症化した方や、ほかの呼吸器疾患との合併を認める患者さんなどは日本医科大学武蔵小杉病院呼吸器内科をはじめ、近隣の専門医に紹介致します
慢性閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症が原因であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する「タバコ病」と言えます。気管支喘息と違い、発作的にではなく慢性的に歩行時や階段昇降など身体を動かした時に息切れを感じ、咳や痰を伴うことが多いのが特徴です。重症化すると地球の酸素濃度(約20%)では慢性的に酸素不足となって苦しくなり、在宅酸素療法が必要になるので日常生活が著しく不便になります。
治療の第一はもちろん「禁煙」です。適度な運動や呼吸リハビリテーションも有用です。治療薬は主に吸入抗コリン薬、吸入気管支拡張薬が中心になります。